外壁塗装・屋根塗装の色の選び方を解説

外壁や屋根の色選びで失敗しないためのポイントは4つ

外壁や屋根を塗装する際に悩むことのひとつが「色選び」です。
住宅の外観の印象に関わる部分なので失敗したくないですよね。
塗って後悔する結果にならないために気をつけるポイントは以下の4つです。

  • 屋根と外壁のバランス
  • 周囲の景観とのバランス
  • 面積効果
  • 汚れ・色褪せ

それぞれについては以下より詳しく解説します。
いざ塗ってみるとイメージと違うものになってしまったり周囲から浮いてしまったりすることを防ぐために知っておいたほうがよいものばかりですので塗装を行う際にぜひお役立てください。

外壁・屋根の色選びのポイント

屋根と外壁のバランスを考えた色選び

屋根の色を選ぶにしろ外壁の色を選ぶにしろ、住宅全体を見てちゃんとバランスが取れるのかを意識して色を選ぶことが重要です。

屋根と外壁でまったくバラバラの色を選ぶと全体的にアンバランスな印象になってしまいますし、周囲から見ると悪目立ちする可能性もあります。

基本的には外壁と屋根を同系統の濃淡で決めると調和が取りやすくなります。
屋根を外壁より濃くすると全体的にしまったイメージ、逆に淡くすると軽いナチュラルなイメージとなります。

とはいえ、決して同系統でまとめることが正解だと言っているわけではありません。

周囲がガーデニングなど自然に囲まれているのであれば自然に調和する色選びもできますし、個性を際立たせるような屋根と外壁の色の組み合わせもあります。

重要なのは「自分の家をどう見せたいのか」をしっかり考えることです。
住宅全体や周囲の環境を見てどんな家にしたいかイメージして、カラーシミュレーションなどで具体化していきましょう。

周囲の景観とのバランスを考えた色選び

色選びは個人の考えや好みも大事ですが、近隣住宅や住んでいる町並みや景観とのバランスを考えることも大事です。

街の景観については、地域によって景観を損なわないための外壁などの色にルールを定める「景観ガイドライン」が存在するところもあります。
ガイドラインがあればその範囲内で色を選んでいきます。

たとえガイドラインがなくても、コミュニティの一員として町並みや景観を損なわないような意識は大事ですね。
自分の理想と上手くバランスを取ることが大事です。

まずは自分の住んでいる地域に景観ガイドラインがあるかどうか確認しておきましょう。
また、地域密着型の業者に相談すると地域にあった提案をしてくれるはずです。

面積効果を加味した色選び

面積効果を加味した色選び

実際に色見本などで色選びをする際は「面積効果」というものを考慮した色選びを行うことが必要です。

面積効果とは同じ色でも面積によって見え方が異なる現象のことを指します。
明るい色は面積が広いほどより鮮やかになり、逆に暗い色は面積が広いとより暗く見えるようになります。

私たちが色を決めるときはカタログなどで見るような小さい面積ですが実際は外壁や屋根一面に塗ることになりますのでその効果も大きくなります。

明るい色ならイメージより1〜2トーン暗い色、暗い色ならイメージより1〜2トーン明るい色を選ぶとイメージ通りの色に仕上がりやすいでしょう。

汚れや色褪せが目立たない色選び

外壁や屋根は長い時間風雨や太陽光に晒されるので劣化していくのですが、その過程で汚れや色褪せも当然発生します。
塗装のメンテナンスサイクルは一般的に使用される塗料で約10年前後なので、頻繁に塗り替えすることは難しいです。

そのため、汚れや色褪せが発生しても目立ちにくい色を選ぶことが家の見た目を維持するためには大切です。

屋根の場合は比較的暗めな色のほうが汚れが目立ちにくいです。
鮮やかな色は色褪せもしやすいためあまりおすすめできません。

外壁の場合は汚れの原因がカビやコケ、砂埃などが多いため、これらと色の差が少ない淡い色や落ち着いた色が目立ちにくく好相性です。

また、鮮やかな色が色褪せしやすくおすすめできないのは屋根と同様ですが、白色や黒色も汚れが目立ちやすいです。
人気の色ではありますが汚れを気にするならオフホワイト系のように白黒でも色味のあるタイプを選ぶとよいでしょう。

外壁塗装・屋根塗装での代表的な人気色

外壁・屋根の人気色の一例

屋根塗装ではグレーやブラウン、ブラック、グリーンなどの色が人気があります。
基本的に暗色系の色が人気が高い傾向にあります。

家全体が落ち着いて締まった印象を与えて周囲の景観にも馴染みやすく、汚れや色褪せが目立ちにくいという実用性の高さが人気の理由です。
特にこだわりがなければ暗色系の色を選んでおけば問題ないでしょう。

ただ暗色系の色だと遮熱効果が低いというデメリットもあるため、最近では、遮熱効果を優先して明るめの屋根の色を採用する住宅も増えてきています。
ただホワイトだと汚れが目立ってしまうためライトブラウンやライトグレーなど色味があるものでトーンが明るい色を採用することが多いです。

外壁塗装ではグレーやベージュ、ホワイト、オフホワイト系(色味のある白系)など、屋根とは対照的に明るめの色が人気傾向にあります。

こちらも屋根と同様に周囲の景観に馴染みやすく汚れや色褪せが目立ちにくいという理由で採用することが多いです。
屋根が暗い色になりがちなので外壁は淡い色にすることで全体が引き締まってバランスの良い組み合わせになります。

ホワイトは汚れが目立ちやすく美しさを保つにはメンテナンスが必要なのですが、それでも人気の色ですね。

長期的な視点と広い視野を持って後悔しない色選びを

屋根や外壁の色はお互いのバランスを考えるだけでなく、近隣の住宅や街の景観とのバランスも考えます。
加えて経年劣化により発生する汚れや色褪せの影響も考える必要もあります。

家も住んでいるコミュニティもこれから長い付き合いとなるので長期的な視点と広い視野で今の気持ちひとつではなく10年先を見据えて考えてみましょう。
塗装業者は色選びに関しても豊富な知識を持っていますし、中にはカラーコーディネーターや色彩検定など色のプロがいる業者もいます。

一般的な塗料の耐用年数から考えると、一度施工すれば10年前後は同じ色のままになることが多いです。
塗装を検討する場合は、今回お伝えしたポイントを参考にして後悔しない色選びにしましょう。

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