外壁塗装でシロアリは防げるのか?

シロアリ対策として外壁塗装が防げるもの・防げないもの

「外壁塗装をしっかり行えばシロアリが侵入するのを防げるのではないか」と疑問に思う人は少なくありません。本記事では外壁塗装によるシロアリ侵入防止の効果について解説し、その疑問に回答していきます。

結論から言えば、外壁塗装を行うことによってシロアリの「侵入」は防げません。ただ、シロアリによる「被害拡大」の抑止についてはある程度の効果は期待できます。侵入が防げない理由については後述します。

外壁塗装には塗膜によって風雨など外的環境による外壁そのものの劣化を抑える、そして防水性を高めて住宅内部に雨水が侵入するのを防ぐ役割があります。

そしてシロアリは湿気を好む生き物です。外壁が劣化しているとひび割れなどから雨水の侵入を許してしまうことで外壁内部は湿気の高い状態になってしまう、つまりシロアリが好む環境になってしまうためシロアリが侵入しやすくなってしまうのです。

つまり外壁塗装によって雨水の侵入を防ぐことは、外壁内に湿気を溜めにくい環境=シロアリが好まない環境を作ることになります。

外壁塗装を行う本来の目的を達成することで、ついでに外壁のシロアリ被害を抑える対策にもなっているというわけですね。

外壁塗装がシロアリの侵入を防げない理由

外壁塗装を定期的に行って外壁の状態が万全だとしても、シロアリを完全に防ぐことはできません。あくまで外壁にシロアリが侵入しづらい環境になるだけで、侵入そのものを防げるわけではないからです。

実は、シロアリの侵入ルートが外壁からというケースはあまり多くはありません。種類にもよりますが、基本的にシロアリは樹木の中や根の付近、つまり土壌中に本巣があります。つまり、シロアリが侵入する主なルートは地面と接している「床下」からなのです。

基礎部分のひび割れ、床下、水切り下、断熱材の内部、配管……と床下からの侵入ルートは住宅が地面と接している限り無数に存在します。しかも、シロアリは0.6mmの隙間があれば侵入することができると言われているため、木材だろうがコンクリートだろうが関係なく侵入してしまうのです。

もちろん外壁塗装では床下はカバーできません。つまり、侵入ルートという観点から見れば外壁塗装は侵入ルートのうちあまり使われないルートのひとつを妨害したに過ぎません。

よって「外壁塗装でシロアリの侵入を防ぐ」ことは不可能なのです。

シロアリ侵入経路

シロアリが侵入すると外壁に現れる症状

シロアリが侵入するのは外壁の内部なので見るだけでは非常に気づきにくいです。シロアリが侵入しているかどうかを確認するためには、シロアリが侵入した際に見られる以下のような症状を見逃さないことが大事です。

■異音(空洞音・カチカチ音)

シロアリが外壁内部に侵入すると木材がシロアリに食べられてしまうので木材内部に空洞が生まれます。そのため、壁を叩くと空洞音が聞こえるようになります。材質にもよりますが空洞がある場所は他の場所と比較して軽い音がするので叩く位置をずらしながら調べてみましょう。

また、非常に小さい音ですが壁の中からカチカチという音が聞こえることがあります。これはシロアリが発する警戒音です。気づきにくいですが、もし聞こえたのであればそこにシロアリがいると考えられます。

■異物(俵状のフン・蟻道)

シロアリのフンは俵状の形をしています。掃除の際などに俵状のフンのようなものを見つけた場合はシロアリがいることの痕跡と考えられるでしょう。

シロアリの存在を示す非常にわかりやすいものが「蟻道」です。蟻道とは土壌や木材のカスにシロアリの排泄物や分泌物を練り合わせたもの(蟻土)で作られるトンネル型の通路のことを指します。壁に沿うように細長く形作られていますので異物と分かりやすいです。

エサや水を運ぶための安全な通路が形成されている状態ですので、いわばシロアリに目をつけられた状況と言っても過言ではないでしょう。

■羽アリ

既にたくさんのシロアリが巣食っている状態の場合、さらに住処を拡大しようと春から秋にかけて家の周囲や室内に羽アリが飛び始めるようになります。

この状況になるとシロアリによる被害がさらに広がる危険性が高まるため、一刻も早く対処する必要が出てきます。

シロアリ侵入の症状チェック

外壁の状態が万全であれば侵入を防げずとも被害拡大を妨げる一助にはなる

外壁塗装ではシロアリの完全な対策にはなりません。シロアリの対策は専門の業者に依頼し、適切な処置をお願いするのが最適解です。

ただ、これまで解説してきたように何の意味もないというわけではありません。外壁塗装で定期的に適切な外壁メンテナンスを行うことで、外壁はシロアリの好まない環境を維持することが出来ます。

しっかりメンテナンスされた外壁はシロアリにとっては床下より悪い環境なので床下から外壁への進出の妨害にはなるでしょう。

シロアリ対策は外壁塗装の本来の目的ではありませんが、シロアリを外壁内部まで侵入させない、広がらせないという意味でも外壁塗装のメンテナンスは定期的に行うようにしましょう。

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